名詞研究のこれまでとこれから

近刊

名詞研究のこれまでとこれから

岩男考哲/坂本智香/建石始/益岡隆志/松瀬育子/眞野美穂[著]

定価
3,740円(3,400円+税)
ISBN
978-4-87424-865-2 C3081
発売日
2021/6/23
判型
A5
ページ数
264頁
ジャンル
日本語学 ― 日本語学入門
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紀伊國屋書店 丸善・ジュンク堂書店・文教堂

今後の発展が見込まれる名詞研究について、その切り口や可能性を提示し研究の活性化を図る目的で企図。各章の前半が研究動向(基礎編)、後半が研究論文(応用編)となっており、概説書と専門書を繋ぐ役割を果たす。

■「まえがき」より
本書の導入やあとがきでも述べられていますが、名詞研究は動詞研究に比べると、研究自体の数が少なく、テーマの・・・(全文を読む)拡がりや多様性という点においても、まだまだ発展する余地があります。名詞研究の切り口や可能性を提示して、新たな研究分野を開拓し、大学院生や若手研究者に積極的に参入してもらいたい、名詞研究の活性化を図りたい、そのような狙いから本書が企画されました。
本書は概説書と専門書をつなぐもの、いわば名詞研究の道標となるようなものを目指しました。各章の前半が基礎編としての研究動向、後半が応用編としての各自の研究論文という構成になっているのは、そのような理由があります。それによって、名詞研究のこれまで(研究動向)とこれから(研究論文)を示すことができればと考えています。

関連情報

目次
まえがき

導入

第1章
コーパスを利用した限定表現のコロケーション研究
建石始
【研究動向】コーパスを利用した名詞研究の動向と課題
【研究論文】連体詞「ある」・「一つの」と共起する表現

第2章
助数詞と名詞のつながり
眞野美穂
【研究動向】助数詞をめぐる研究の動向と課題
【研究論文】名詞と助数詞の間

第3章
名詞と引用形式の接点に生じる諸現象
岩男考哲
【研究動向】引用形式が名詞を提示する現象
【研究論文】名詞に対する「評価的」意味はどのように生じるのか―「評価的」意味研究の更なる発展に向けて―

第4章
名詞化辞の用法の対照
松瀬育子
【研究動向】「名詞化辞」の研究動向と課題
【研究論文】カトマンズ・ネワール語の文末=gu―文末名詞化辞と発話行為―

第5章
叙述の類型と名詞文
益岡隆志
【研究動向】日本語叙述類型論の研究動向と課題
【研究論文】述語名詞におけるカテゴリー形成

第6章
名詞述語文の研究史に関する一考察
坂本智香

あとがき
著者紹介
岩男考哲(いわお たかのり)
大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程修了。博士(言語文化学)。
現在、神戸市外国語大学外国語学部准教授。
主な著書・論文に『引用形式を含む文の諸相―叙述類型論に基づきながら―』(くろしお出版、2019)、「複合辞「というと」の接続表現的用法について」(『日本語文法』16-1、2016)、「「ときたら」構文の意味と主題」(『日本語文法』14-2、2014)などがある。

坂本智香(さかもと ちか)
神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。
現在、高知大学学生総合支援センター講師。
主な論文に「[一つ+の+NP]と[NP+の+一つ]―名詞文の述語名詞句での用法に関する考察―」(共著、『名詞類の文法』くろしお出版、2016)、「『議論の十字』モデルを用いた新たな議論分析手法の開発のための基礎研究」(『高知大学学術研究報告』68、2019)などがある。

建石始(たていし はじめ)
神戸市外国語大学大学院外国語学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。
現在、神戸女学院大学文学部教授。
主な著書・論文に『日本語の限定詞の機能』(日中言語文化出版社、2017)、『名詞類の文法』(共編著、くろしお出版、2016)、「コロケーションに注目した日中同形動詞の対照研究」(『自動詞と他動詞の教え方を考える』くろしお出版、2020)などがある。

益岡隆志(ますおか たかし)
大阪外国語大学大学院外国語学研究科修士課程修了。博士(文学)。
現在、関西外国語大学外国語学部教授。
主な著書に『日本語構文意味論』(くろしお出版、2013)、『日本語モダリティ探究』(くろしお出版、2007)、『命題の文法』(くろしお出版、1987)などがある。

松瀬育子(まつせ いくこ)
神戸大学大学院文化学研究科博士後期課程単位取得退学。修士。
現在、ネワール言語文化研究所代表。
主な論文に“Distinct coding of Deixis and Path in Kathmandu Newar”(Broader Perspectives on Motion Event Descriptions, John Benjamins, 2020)、「カトマンズ・ネワール語の名詞修飾」(『日本語と世界の言語の名詞修飾表現』ひつじ書房、2020)、「ネワール語における=gu khaː文とノダ文」(『名詞類の文法』くろしお出版、2016)などがある。

眞野美穂(まの みほ)
神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。博士(学術)。
現在、鳴門教育大学大学院学校教育研究科准教授。
主な著書・論文に『移動表現の類型と第二言語習得』(共著、くろしお出版、2021)、「同格名詞句における各名詞句の役割」(『名詞をめぐる諸問題―語形成・意味・構文―』開拓社、2020)、「生成語彙理論による助数詞の分析」(共著、『レキシコン・フォーラム』6、2013)などがある。